亜麻色の髪を腰までたらした美しい女性が
一人、酒場のテーブルに姿勢を正して座っている。
分厚い鎧を着込んではいるが、
鎖かたびらをまとわりつかせた脚は対照的に細い。
鎧で大部分を隠してはいるものの、
彼女の体は意外と華奢なのかもしれない。
脇に携えている大盾に刻まれている紋章は見覚えがないものだ。
しかし、そのまなざし、立ち居振る舞いから
彼女がただものではないことだけは伝わってきた。
君と視線が交わった彼女は、小さく会釈をした。
君は彼女に話しかけてもいいし、このまま立ち去ってもいい。