ヴェオ・ル高地の中腹に、こじんまりと或る村。
そこには、からくり人形のような姿の“ユーク”族や子供のような姿をした小さな
“リルティ”族、そしてクラヴァット族が数家族肩を寄せ合い仲良く暮らしていた。
クラヴァット族のラトフには亡き妻アーチェスが残した忘れ形見
「ユーリィ」と「チェリンカ」という子供がいた。
二人はこの星に同時に生を受けた双子だった。
二人で一つの能力を分け合い生まれた。
二人は心優しき父親のラトフと
魔法使いであるユーク族のアルハナーレム
つぼ使いの錬金術師リルティ族のミースたちに囲まれ平和に暮らしていた。
そんな平和な村に、ある日訪れる紅い災厄…
聖なるクリスタルに護られていた幸福な日々は、クリスタルと共に砕け散ろうとしている―
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